実家の片付け業者の選び方と、見積もりの比べ方

更新日:執筆:実家ノート編集部出典と作り方

30秒でわかる結論
  • 家庭から出るごみを運べるのは、市区町村の一般廃棄物処理業の許可を持つ業者か、市区町村から委託された業者だけです。まずここを確認します。
  • 見積もりは2〜3社から書面で。内訳、追加料金の条件、キャンセル料を比べます。下のチェック表で比べられます。
  • 残したい物を伝え、作業に立ち会います。国民生活センターには「処分しないよう頼んだ物まで処分された」「見積もりの約2倍を請求された」といった相談が寄せられています。

見積もりを比べる

この記事の目次
  1. 頼める業者の種類
  2. いちばん大事なのは「許可」
  3. 見積もりを比べる(チェック表)
  4. 依頼から作業当日までの流れ
  5. よくあるトラブルと防ぎ方
  6. よくある質問

頼める業者の種類

遺品整理業者

仕分け、運び出し、清掃、供養の手配、買取などをまとめて引き受けます。自社に許可がなく、ごみの運搬を許可業者が行う形の会社もあります。

市区町村の許可業者

一般廃棄物の収集運搬の許可を持つ業者です。市区町村のホームページで一覧を公開していることが多く、確認しやすい相手です。

買取業者・リサイクル店

価値のある家具・骨董・貴金属などを買い取ります。古物商の許可が必要です。ごみの処分はできないことがあります。

いちばん大事なのは「許可」

  • 家庭のごみ:運べるのは、ごみを集める市区町村(実家のある市区町村)の一般廃棄物処理業(収集運搬)の許可を持つ業者か、その市区町村から委託された業者だけです(廃棄物処理法7条1項、同法施行規則2条)。別の市区町村の許可では運べません。産業廃棄物の許可や古物商の許可だけでは、家庭のごみは運べません(環境省)。
  • 確認のしかた:業者に許可番号を聞き、実家のある市区町村のホームページや窓口で確認します。遺品整理業者が「許可業者と提携している」という場合は、その許可業者の許可番号を確認し、当日その許可業者自身の車と人がごみを運ぶかを確かめます。提携をうたって実際は無許可で運ぶ例もあり、市区町村によっては住民が許可業者と直接契約するよう案内しています。遺品整理や引っ越しに限った許可を設けている市区町村もあるので、迷ったら市区町村の窓口に聞いてください。
  • 買取がある場合:古物商の許可(都道府県の公安委員会)の番号を確認します。貴金属などを家で売る場合は「訪問購入」にあたり、8日間はクーリング・オフができ、その間は品物を渡さなくてもかまいません。

見積もりを比べる(チェック表)

見積もりを取った業者ごとに、金額と確認できたことを入れると、注意点と、条件を満たす業者の中でいちばん安いところを表示します。入力した内容はこの端末から送信されません。

依頼から作業当日までの流れ

  1. 先に重要書類と貴重品を探す:通帳・権利証・遺言書などは、業者が入る前に探します。実家の片付けで探すもののチェックリスト
  2. 残す物を決めて印をつける:写真・手紙・形見分けの品は、家族で決めて運び出すか、はっきり印をつけます。
  3. 2〜3社に見積もりを頼む:家を見てもらい、書面で見積もりをもらいます。その場で契約しません。
  4. 契約する:作業内容、料金、追加料金の条件、キャンセル料、作業日、支払い方法を書面で確認します。
  5. 作業に立ち会う:残す物が処分されないよう、作業の始めと終わりに確認します。
  6. 終わったら確認して支払う:残っている物、傷、清掃の状態を見てから支払います。

よくあるトラブルと防ぎ方

  • 見積もりより高く請求された:追加料金がかかる条件を事前に書面で決めておきます。「一式」だけの見積もりは内訳を出してもらいます。
  • 処分しないよう頼んだ物まで処分された:残す物を分けておき、作業に立ち会います。
  • 高いキャンセル料を求められた:契約前にキャンセル料の条件を確認します。
  • 「無料回収」のはずが料金を請求された:軽トラックで回る無料回収や、チラシの業者には、許可のない業者もいます(環境省・国民生活センター)。

困ったときは、消費者ホットライン(188)で、近くの消費生活センターに相談できます。

よくある質問

「遺品整理士」の資格がある業者なら安心ですか?

「遺品整理士」は民間団体の資格で、国の許可や免許ではありません。家庭のごみを運ぶのに必要なのは、市区町村の一般廃棄物処理業(収集運搬)の許可か、市区町村からの委託です。資格の有無より、まず許可を確認してください。

見積もりは無料ですか?

多くの業者は見積もりを無料にしていますが、出張費などがかかる場合もあります。依頼する前に、見積もりに費用がかかるか、見積もり後に断っても費用がかからないかを確認してください。

契約した後でも、やめられますか?

見積もりのために家に来てもらい、その場で契約した場合は、訪問販売としてクーリング・オフ(契約書面を受け取った日から8日以内)ができる可能性があります。書面を受け取っていない、内容に不備がある場合は、8日を過ぎていてもできることがあります。また、業者に生じる平均的な損害を超える高すぎるキャンセル料は、超えた部分が無効になる場合があります(消費者契約法9条)。まず消費者ホットライン(188)に相談してください。

業者に頼まず、自分で片付けるといくらかかりますか?

粗大ごみは市区町村ごとの手数料、家電4品目はリサイクル料金と収集運搬料金がかかります(自分で指定の引取場所に持ち込めば収集運搬料金はかかりません)。パソコンは家電リサイクルではなく、メーカーなどが回収します。市区町村の処理施設に自分で持ち込める場合もあります。量が多い場合は、自分でできる分を進め、残りを業者に頼むと費用を抑えやすくなります。家電・粗大ごみの出し方

次にやること

出典と、この記事の作り方

実家ノート編集部が、下の公的資料を読んで作成しました。法令の内容は 2026年10月3日 に確認しています。制度は改正されることがあるため、申告や手続きの前に、必ず出典元と税務署・専門家にご確認ください。